浜名湖「三湖物語」

浜名湖・庄内湖・猪鼻湖を見つめる三湖の物語

浜名湖の名所旧跡「気賀関所」

浜名湖周辺で関所となると、東海道新居関所」をイメージする。浜名湖周辺には、もう一つ、関所がある。姫街道気賀関所」となる。f:id:story-lake3:20230513235800j:image姫街道というと、現在は、国道362号線で、西の始発着は豊川市で、豊橋市の本坂トンネルを経由し、三ケ日から浜名湖に差し掛かるとは知っていたが、東の始発着はどこだろうと調べてみると、静岡市まで続いていると知り、驚いた。

姫街道についても調べてみると、地震などの災害で、東海道を通れない際の迂回路として、賑わったや、東海道途中の「今切口」という地名が女性から敬遠され、姫街道を使った女性が多かったなど諸説ある様で、女性しか通行が許されなかった訳では無い様だ。

f:id:story-lake3:20230514004818j:imageさて、こちらの気賀関所。江戸期に入ってから、設置されたそうだが、現在は、旧細江町役場周辺に位置し、公共ホール・警察署などが立ち並び、なかなか目立たない立地となってしまったが、「奥浜名湖田園空間博物館」というネーミングで、立派な旧跡名所だった。f:id:story-lake3:20230514002450j:imagef:id:story-lake3:20230514003557j:imageこのせき関所の面白いエピソードは、将軍吉宗公の時代。清国より、ゾウが献上され、京都で法皇天皇がご覧になり、江戸へ移動される道中、気賀に立ち寄ったとされる記録があるそうで、初めて見た気賀周辺の方々は、その大きさに、さぞ驚いたことと想像できる。

f:id:story-lake3:20230514004020j:image遠見番所とあるが、二階建ての建物なので、周辺には、建物は無く、見通しがよかったのかなと思う。f:id:story-lake3:20230514004204j:imageこちらが番所から見た関所内。広々とした関所となる。

f:id:story-lake3:20230514004342j:imageこちらの建物には、喫茶スペースや、地元産品を扱うコーナーなどあり、隠れた名店があるものだと感心した。

浜名湖を眺めながらの街道往来。当時の人々にも、浜名湖の美しさは、格別なものがあったに違いない!